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こんにちは、キクタ(@qikta)です。
今回は僕の初めてのオールドレンズをご紹介。
カメラを初めて約一年、ついにオールドレンズの扉を開くことに…。自分でもここまでハマるとは予定していなかったのか、今ではすっかりカメラに夢中です。
これからオールドレンズを初めてみたい方の参考になれば幸いです。
- F1.8の明るさ
- レンズ特融のフレア・ゴースト
- コスパ良いオールドレンズ
- 前期・後期の型チェックは必須
- オールドレンズに手を出したい方
- supertakumer に興味がある方
- X-S10、フジカメラにオールドレンズを使用したい方
Super Takumar 55mm F1.8
Super Takumar
スーパータクマーとは主に1960年代にペンタックス(旭光学)が製造・販売していた、フィルムカメラ用交換レンズ名。
戦前から存在し、戦後の一眼レフカメラ製造でも同様の名前が使用されている。
旭光学の一眼レフカメラは1960年代に一世を風靡し、一時期では全世界で400万台以上を売り上げたベストセラーとなったそう。
そんなスーパータクマーは比較的安い値段ながらも、淡い綺麗なボケ感を演出しよく写してくれるレンズ。描写力は現代のカメラでも十分楽しむことができ、オールドレンズとなった今でも健在。
Super Takumar 55mm F1.8
スーパータクマーにもいくつか種類があるのですが、今回は中でも特に代表的な「Super Takumar 55mm F1.8」をご紹介。
比較的安価で描写がクラシカル、オールドレンズ独特のゴーストやフレアがよく写り多くの方に愛されているレンズ。シャープ感のあるくっきりした写りではなく、ほわっと柔らかな光を印象的に切り取ることができる。
レンズマウントはM42マウントで、マウントアダプターも比較的安価で手に入れることができる。
普段使用しているFujifilm のXマウントアダプターは2,000円台で展開されているものが多い。マウントアダプター1つで様々なレンズを試すのもいいね。
前期型・後期型
スーパータクマーには大きく分けて「前期型・後期型」の2種類存在するので、もし購入される方は確認しておいてください。
前期型はレンズ前部の銘板の文字が細く、後期型は太め。絞りリングの数字のフォントも異なり、後期型の方がよりフラットなイメージ。
デザイン以上に注意すべき点はレンズ構造そのもの。
後期型は「トリウムガラス」が使用され前期型と後期型では光学系の設計も全く異なる。
トリウムを含有したレンズは、経年変化によりレンズのガラスが黄色く変化してしまうため、撮影した写真は黄色く写る。その黄変は後期型の独特の味を出し、何よりレンズ単体でオレンジのエモい描写を簡単に切り取ることができます。
もちろんホワイトバランスを調節することで、その黄変を補正することは可能です。
購入する際は十分レンズを触って、「前期型・後期型」を検討してみることをお勧めします。
- トリウムガラス
トリウムガラスとは、放射性物質を使用した光学ガラス。
放射性物質をガラスに含有させることで光の屈折率を向上させ、さらなる性能向上を目指したレンズ。トリウムガラスなど放射性物質を使用したレンズは、カメラ愛好家の間で「アトムレンズ」「放射能レンズ」と呼ばれています。(人体への影響なし)
Amazonでは後期型のレンズしか基本的に扱っていなかったので、専門店やメルカリなどの購入を検討するのもありかと思います。
2nd BASE
今回ご購入する際に利用した、秋葉原にあるオールドレンズ専門店「2nd BASE」。twitterではいぼーるさん (@soda_whiskey)に教えていただき、実際に店舗に足を運んできました。
店内に入るとたくさんのオールドレンズがずらりと並べられ、圧巻の景色。
名前を聞いたことのないレンズがいくつもあり、オールドレンズはもちろんカメラやフィルムも並べられていました。店員さんにわかりやすく丁寧に教えていただいたので、初心者の僕でも十分有意義な時間を過ごすことができました。(オールドレンズ奥が深すぎました・・・)
2nd BASEさんではレンズの状態を「S, A, AB, B, C」の順にランク付けされています。レンズのサビ具合や傷なども手に取って確認できるので店舗での確認は必須に感じました。オールドレンズなので、年相応の傷はやはりついているものが多い印象です。
これから僕のようにオールドレンズを始める方は良かったら参考にしてみてください。
Super Takumar 55mm F1.8 レビュー
今回購入したのは「B」ランクのSuper Takumar 55mm F1.8。
ある程度傷は目立ってしまうけれど、1960年台のレンズにしては綺麗だなぁ。
絞りリングの滑らかさもちょうどよく、ダイヤルも十分使える。外観は少し傷が目立ってしまうけれどスペック的には申し分ない。55mmはフルサイズ換算82.5mm相当の中望遠レンズ。
ポートレートやテーブルフォトにはぴったりのレンズですね。
今回はFUJIFILM X-S10に使用するため、Xマウントのアダプターを一緒に購入。
マウントは新品のモノなので見た目もとても綺麗。ケースもついていたので補完もしやすい。初めてマウントアダプターを購入してみたけれど思いの外重たくてびっくりしました。
スーパータクマーに装着するとこんな感じ。
マウント部分をクルクル回していくと綺麗に取り付けることができる。メタリックなマウント部と少しクラシック感のあるスーパータクマーがとてもいい感じだ。
黒のカラーリングに白や赤のアクセントが入っている感じも悪くない。
FUJIFILM X-S10本体に取り付けてみました。
S10がコンパクトなカメラなだけに、この組み合わせはさらにミニマルなイメージ。
もともとミニマルが好きでS10を選んだけれど、さらにコンパクトな雰囲気になってより気に入った。
Photograph
最後は作例紹介。
普段のコーヒーフォトの作例や、秋の紅葉を見に京都や奈良に足を運び撮影してきました。
フィルムシミュレーションはクラシッククローム・クラシックネガを使用しています。初めてのオールドレンズの取り扱いやMF(マニュアルフォーカス)にも苦戦したので良かったら覗いてみてください。
撮影機材:FUJIFILM X-S10
レンズ:Super Takumar 55mm F1.8
レンズアダプター:K&F KF-42X2
フィルムシミュレーション:クラシッククローム・クラシックネガ
撮って出し
撮って出しでも十分すぎるくらい綺麗な写り。
オールドレンズ特有のゴーストがはっきりと写りこみ、淡い気持ちとエモさを感じさせる。被写体を近くで見ると柔らかい光で包めれているような、ほわっとした雰囲気を感じさせる。写りも綺麗で、光の雰囲気も個人的にはとても満足。
F1.8の単焦点のボケ感もとても綺麗に写りこむ。柔らかい玉ボケながらも、コントラスト抑え目な雰囲気もいいね。Fujifilmの色味もかけ合わさり、オールドレンズとの相性もとても良い。
撮って出しでも十分すぎる写りに驚きました。
珈琲フォト
毎日の珈琲投稿をスーパータクマーで撮影してみました。普段の写りとは雰囲気も色味もまた別のように思います。
朝の冷たい空気や昼間の暖かい気温など、温度感がより伝わる写真に感じました。
ハイライトは少し強調めだけれど、空気感や珈琲の色がとても綺麗に映り込む。
淡い玉ボケの雰囲気も珈琲そのものの存在感をより強く、それでいて優しい印象を与えてくれる。普段の美味しい珈琲や撮影もまた違った空気を感じて新鮮な気持ちになりました。
良いなぁ・・・。
ラナンキュラスとピンクッション
お部屋に花を入れたので簡単に生けてみました。
中望遠レンズの焦点距離は物撮りやポートレートに向いているので、被写体にピントを合わせ、その存在感を大きく表現。
ほんと綺麗に映るなぁ・・・言う事ないくらい満足。花瓶側は少しボケてしまった・・・F値少し絞った方が良さそう。
撮影していると55mmのレンズ(換算82.5mm)でも結構寄れることがわかった。
花やテーブルフォトにも十分すぎるくらい表現することができるのこれはいい。水滴のついたラナンキュラスやピンクッションが光り輝いている。この雰囲気はオールドレンズがなせる技だよね・・・美しい。
また色々試して撮ってみたいな。
京都
11月のお休みを利用して京都に足を運んできました。清水や嵐山など名所や祇園四条を歩いて紅葉狩り。秋の京都は久しぶりだったのでとても楽しみ。
京都の秋は11月下旬ごろの色付きだしとても綺麗な景色を見せてくれる。紅葉と清水寺はとても美しく、スーパータクマーで切り取る景色はどこか優しい色。赤だけでなくMFに苦戦していくつかボツになってしまった写真も多いけれど素敵な景色を彩ることができた。
(末小吉なんて御神籤初めて引きました・・・)
奈良
奈良と言えばやっぱり奈良公園。
東大寺や春日大社など大きな仏閣や町中を歩いている鹿の様子が有名ですよね。昔小学校の修学旅行で足を運んだきりだったので、懐かしい気持ちで足を運んできました。
近鉄奈良駅を降りて東へ真っ直ぐ5分ほど歩いているとすぐに着きました。ついてからは鹿の姿が一面に。有名な鹿せんべいも販売しており子供たちが騒いでせんべいを与えていました。秋の景色に鹿はとても合いますね。
紅葉や銀杏が色ずき素敵な景色を堪能。京都の嵐山も凄かったのですが、奈良公園の秋もとてもいいですね。落ち葉の綺麗な色や水の冷たさを感じることができ、自然いっぱいの景色でした。
春日大社まで歩くと素敵なお店や神社の景色。柔らかい玉ボケも本当に綺麗。被写体の存在感が柔らかくもしっかり伝わり、表現の幅が広がったような気がします。また奈良公園行きたいな。
(あと僕もお金持ちになりたいな。)
まとめ
今回の記事では、僕の初めてのオールドレンズ「Super Takumar 55mm F1.8」のご紹介。
初めてのMFやレンズの仕組みなど新鮮なことだらけで、まだまだ苦労することが多いと思います。けれどシャッターを切るたびに心は弾み、夢中になってファインダーを覗いています。’60年代のオールドレンズも想像以上に綺麗に写り、現代でも人気のわけがよくわかりました。なるほど・・・確かにレンズ沼と言われるだけありますね。まだまだ沼は深そう笑。
初めてのオールドレンズ「Super Takumar 55mm F1.8」は大満足。またいろんな景色を取ってみたいと思います。
これからオールドレンズを始めたい方は、良かったら参考にしてみてください。
- F1.8の明るさ
- レンズ特融のフレア・ゴースト
- コスパ良いオールドレンズ
- 前期・後期の型チェックは必須
- オールドレンズに手を出したい方
- supertakumer に興味がある方
- X-S10、フジカメラにオールドレンズを使用したい方
今日も素敵な一枚を切り取ろう。
それでは。